(((さらうんど))) (((さらうんど)))

(((さらうんど)))

2012年3月7日(水)発売!
カクバリズム

品番: DDCK-1029
価格: ¥2,415-(税込)

アルバム特典情報

『(((さらうんど)))』の初回盤には購入特典として、mp3音源がダウンロード出来るURLが封入されております。
アルバム収録曲の別テイク2曲と、メンバー3人によるアルバム全曲解説のラジオ(50分超!)の3つがダウンロード頂けます。

(((さらうんど)))

(((さらうんど)))のデビューアルバムが完成しました。

渋谷の喫茶店でクリスタルと話し合い、数日後にK404が加入。
新宿の喫茶店に三人で集まりバンド名を決めます。

そしてそこから二年間、
オケをもらえば歌詞を書き、うたを歌って曲を残すという
誰にも知られてないポップスを、三人でヒソヒソと作り続けました。
それまで、ヒップホップやテクノ、ハウスといった
ダンスミュージックをメインに作っていた自分たちのPC画面には、
今までとは違うポップスの「demo」と末尾に記された歌ものファイルが増えていきました。
制作しながら増えていくそれらを眺めていると、
恥ずかしさや違和感とその裏に存在する充実感と希望を感じ、
自分で言うのも何ですが、とても新鮮で瑞々しかったです。

制作はさらに進んでアルバム制作という現実味を帯びます。
ポップスアルバムという大風呂敷の上で戸惑いながら、分かち合いながら、
貯えた経験と閃きの連想でビジョンをかたちにしてゆき、
様々な人たちを巻き込んだ果てに
今、ようやくパッケージとなって手元に置かれています。
そして、これを手に取り眺めていると、
PC画面に存在していたdemoファイルを眺めていたときの心境、
恥ずかしさや違和感とその裏に存在する充実感と希望を多分に含んだ瑞々しさが
そのままかたちになっているんだろうな、と感じます。

いや、かたちになると充実感と希望の方が表に来ていますかね。裏返ってる。
違う。
まだ本音が奥にある。
裏返るように、
充実感と希望を前面に出したくて、三人で作っていったのです。

カシーフ君のギター、アチコさんの歌、高城君の歌、
得ちゃんのミックス、滝瀬さんのマスタリング、
大原君のデザイン。
皆さんと共に制作させてもらいましたが、どの瞬間を思い出しても
予想を上回るレスポンスに驚かされっぱなしでした。
そんな腕者たちと時間を過ごしていたので、
このパッケージを手に取ると、あの時のセッションでは自分が背伸びをしていたような、
いやいややはり、確実に背伸びして張り合っていたんだな、と気づかされます。
そしてその、背伸びをしていた目線からは今までの自分たちでは見ることの出来なかった
世代や人たちの顔、場所、空間、感受が覗けたような気がして、
その光景を思い出すたびに浮ついて、高ぶって、早くそこに飛び込みたい、
という衝動に駆られます。
何でしょうねこの感覚。

毎回リリース前というか完成後は抑圧されていたところから解放されるので、
リセットされて気持ちがフラットになりますね。
なので、遠くまでよく見えてくる。

(((さらうんど))) / (((さらうんど)))は三月七日、世間に飛び込んでいきます。
水面を打ち、波紋を生み、広がってゆくその時間を眺めながら、
伸ばしていたつま先を地面に落ち着かせて
じっくりと大胆に、
これから始まるライブや次のアイデアに取り掛かっていきます。

そのあいだ、

そしてこれから、どうか

この、(((さらうんど))) を耳にした人たちの、
あらゆる街に、あらゆる生活に、あらゆる感情に、
ぼくらのイマジネーションがうまく溶けて馴染んでいきますように。
そして、
軽やかな足どりと共に、君たちの未来が跳ねていきますように。


鴨田潤 (((さらうんど)))

アルバム全曲解説 by Crystal

アルバム全体に関しては、鴨田さんがばっちりナイスな文章書いてくれたので、僕は主にアレンジなど音の側面から全曲解説しようと思います。多分に細かい情報も入ってくると思うし、勿論これ読まなくてもアルバム自体は全然自由に楽しめるものなので、あくまでオマケとして読んでもらえたらありがたいです。

01. Surround Island
アルバムの全体像がだんだん見えてきたころ、「アルバムのイントロになるような曲入れたい」と鴨田さんがつくってきた曲。鴨田さんのギターと歌のデモを、エレクトロニックに組み替えました。タイトルに沿って、最初は波っぽい音も入れてたんですが、最終的には外しました。結果フィクショナルなリゾート感出たと思います。

02. 夜のライン
(((さらうんど)))始めることになって最初に共作した曲。僕がどう発表するでもなくつくりためていたデモ数曲を、鴨田さんに投げたところこの歌がついて戻ってきました。それを聴いた時、「このバンドは思った以上に面白いものになるに違いない」という確信を抱いて盛り上がった思い出が。リズムパターンは、ディスコ・グループInner Life の曲"(Knock Out)Let's Go Another Round"(81年)からの引用で、デモにはKnock Outっていう仮タイトルつけていたら、鴨田さんが歌詞にもそれを採用しました。

03. ジュジュ
佐野元春さんの89年のアルバム「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」収録曲のカバー。大好きな曲だけど他にカバーしている人がいなかったこと、そしてかつてヒップホップに接近した佐野さんと、ラッパーであると同時に歌いはじめた鴨田潤=イルリメという対比から、うまくいきそうな予感がして、カバーしてみようと提案しました。カバーする時にガラリとアレンジ変えるっていう方法もありますが、この曲はなるべく原曲に忠実にという方針でした。そうすることによりアレンジの勉強したいというのと、忠実に写そうと思ってもどうしても生じるズレ、それを自分たちの解釈として拡げていけたらという思いがありました。結果、自分たちでも気に入る仕上がりになってます。もしこの曲が好きだったら、佐野元春さんのオリジナルもぜひ聴いてください。

04. サマータイマー
2010年夏にダウンロード配信しましたが、歌も録り直し、アレンジも変えてます。僕とK404=Traks Boysの2008年発表のアルバム「Bring The Noise」収録の「Mr.White Goes To Disco」に歌をつけ、リアレンジした曲です。途中一ラインだけ出てくるアチコさんのソロ・パートが効いてます。カシーフ君のギターは、サザンオールスターズの「みんなのうた」(88年)入ってますね。途中に挿入される上昇音は、ケンヤ君(=K404)がベトナムで買ってきた笛吹いてます。転調繰り返す構成ですが、途中リズム・パートだけになって、また歌がはじまったら転調してるっていうアイデアは、大滝詠一師匠の「Fun×4」(81年)から拝借させてもらいました。

05. 陽炎リディム
結成当初から「女性ボーカル入れたいね」と話していて、白羽の矢が立ったのがアチコさんでした。拡がりのあるアルバムつくるにはアチコさんメインボーカル曲も絶対欲しい!ということで歌ってもらったのがこちら。アルバムが進む中、女性ボーカルがメインの曲が登場する効果という意味では、シュガー・ベイブ「Songs」(75年)で言うところの「蜃気楼の街」ですね(曲調は違いますが)。アチコさんは、夏の陽射しと陽炎をうまく表現した歌を披露してくれてます。曲自体は、(((さらうんど)))結成前に鴨田さんがつくっていたものです。TR-808(的)なリズム・パートはK404担当。マイケル・ジャクソン「Black
Or White」(91年)ライクなフレーズを奏でるアコースティック・ギターはカシーフ君。ソロも弾いてもらってますが、他のプロジェクトではエレクトリック・ギターでギンギンにソロを弾いて「鬼」の異名を取るカシーフ君ですが、(((さらうんど)))アルバムでは、この爽やかなアコースティック・ギターのソロのみ、というある意味レアなことになってます。途中のカズーは(((さらうんど)))3人でやってます。カズー持ってる人は、ライブの時にいっしょにやってもらえたら、楽しさ倍増のはず。

06. Gauge Song
「夜のライン」と同じく、僕がつくりためていたデモから採用された曲。自分の中で「時代に流されず、いつ聴いても肌に馴染む音楽」をつくるグループとしてはSadeとThe Blue Nileが双璧なのですが、これをつくっている時「自分もそんな音楽をつくりたい」と意識していました。曲を通して流れている持続音は、シンセのストリングスにKorg VC-10ヴォコーダーを6重にレイヤーしたもの。曲にぴったりの叙情的な歌詞も好きで、ライブでは他と雰囲気違うので難しい曲だけど、個人的に気に入ってます。こういうゆっくりとしたバラードも、今後もつくっていきたいと思います。

07. タイムリープでつかまえて
作曲してくれたceroの高城くんと、鴨田さんのデュエット曲。二人がアコースティック・ギターで弾き語りしているデモをもらって、アレンジ組み立てていきました。これは「タイムリープ」というSF感あるテーマなので、アレンジはもろにエレクトロニックにしようという方針でした。Visage「The Damned Don't Cry」(82年)のシンセの雰囲気とLarrice「Bop 'Til I Drop」(84年)のドラムとベースを参考に、後半テンポが変わるところは、デモにおいても同じようにテンポ落ちるところがおもしろかったので、再現しました。

08. 冬の刹那
2000年に発表された高井康生さんによるAhh! Folly Jet「Abandoned Songs From The Limbo」収録の「ハッピーバースデー」Diet KARAOKE(ベースと歌抜きバージョン)をリアレンジし、別の歌詞とメロディーを乗せたものです。Labcry「ハートのビート」をサンプリングしたイルリメの名曲「トリミング」同様、自分たちの近くの人たちの曲を使用させてもらおうというアイデアを基に、僕がこの曲を提案しました。ずっと好きなこの曲をまさかこういう形で使わせてもらうことになるとは想像してなかったですが、使用を許可してくれた高井さんとMusicmineに感謝。カシーフ君の疾走感あるベースに引っ張られるように、冬の街を駆け抜けていくような曲になりました。廃盤だったAhh! Folly Jetの同作品は、この3/15よりiTunes Music Storeより配信されることになったようなので、是非そちらも聴いてみてください。

09. Skyper
「陽炎リディム」と同様、(((さらうんど)))以前につくられていた鴨田さん曲。印象的なイントロとアウトロ含め、メインのアレンジは鴨田さんです。リズム・プログラミングはK404。ミックス・エンジニア得能氏による、浮遊感あるボーカル処理がうまくはまってます。電気グルーヴの「虹」(95年)にも通じる雰囲気とテーマのこの曲、アルバムの実質的ラストに相応しいと思い、ここに配置しました。次の「R.E.C.O.R.D.」は映画で言うエンド・ロール的イメージ。曲順は僕が考えましたが、当初何通りか考えてその中から選ぼうと思っていたのが、結局この順番以外には考えられなかった、必然の並びになっています。

10. R.E.C.O.R.D.
レコーディングも終盤になったころ、スタジオで3人で向かい合って一発録音しました。K404のリズム・マシンも手押しなので、完全生演奏。曲は、僕が鴨田さんにロイ・オービソンの「Oh, Pretty Woman」(64年)みたいにとリクエストしたものです(←この話、アルバム特典の全曲解説鼎談でもしてますが、その中で僕が映画「プリティ・ウーマン」と「ゴースト」ごっちゃにしてます。「ゴースト」で使われてたのはライチャス・ブラザーズの「Unchained Melody」。細かいですが一応訂正)。タイトルにちなみ、録音したものをレコードにプレスして、それに針を落とすところから取り込んでます。このレコードは片面がステレオ・バージョン、逆面がモノ・バージョン(こちらのバージョンはアルバム特典でダウンロードできます)の世界に一枚だけのもので、現在K404家に保管されてます。

と、こんな感じのことを考えつつ(書きそびれたことや、忘れてしまったこともありますが)、つくってました。今後も(((さらうんど)))は名前通り、全方位型のポップの可能性追求していきたいと思ってます。先行する素晴らしい音楽たちに敬意を払いながら、「今」と「未来」のための音楽を。この1stアルバムを楽しんでもらえた皆様、次の作品もご期待ください。


Crystal (((さらうんど)))

KAKUBARHYTHM & UNIT presents  (((さらうんど))) 1st Album RELEASE PARTY (((みっどないと)))

6/15 FRI at 代官山UNIT
OPEN:24:00~
ADV:3,000yen(1D) / DAY:3,500yen(1D)
前売り購入特典あり!

下記プレイガイド、店頭にて3/24(土)より発売開始!
・ぴあ(P:165-687)
・ローソン(L:72808)
e+
・diskunion 渋谷 CLUB MUSIC SHOP
・diskunion 新宿 CLUB MUSIC SHOP
・diskunion 下北沢 CLUB MUSIC SHOP
・diskunion 池袋店
・diskunion 吉祥寺店
・diskunion お茶の水駅前店
・JET SET TOKYO

LIVE:
(((さらうんど))) / cero / LUVRAW&BTB / DORIAN

DJ:
クボタタケシ / やけのはら

INFO:
UNIT: 03-3464-1012
http://www.unit-tokyo.com

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